個人事業主の方は確定申告の準備を始める時期でしょう。2022年の確定申告からe-TAXの機能がアップしてますます便利になります。
この記事ではe-TAXがどのように便利になるのかを説明します。
e-Taxとは
e-Tax(イータックス)とは国税庁の国税電子申告・納税システムのことです。e-Taxでは所得税や法人税、消費税などの申告や申請・届出がオンラインでできます。
e-Taxはサービス開始時に比べ書面提出する書類が不要になったり、会計ソフトと電子申告データの連携や自動入力機能の向上など使い勝手がよくなっています。
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また、マイナンバーカードの普及により、e-Taxを利用するための事前準備として必要であった電子証明書の登録が不要となりました。マイナンバーカードが電子証明書の役割を担えるようになっています。
e-Taxを利用するためのマイナンバーカードの設定
マイナンバーカードでe-Taxを利用するには、マイナンバーカードを発行する際に電子証明書などの設定をしなければなりません。この情報が格納されていないマイナンバーカードはe-Taxを利用する際に情報不足となってしまいますので、発行時に設定するようにしましょう。
【マイナンバーカードに格納された証明書等】
e-Taxはスマホで青色申告決算書や収支内訳書が作成できる
2022年分の確定申告から、e-Taxではスマホで青色申告決算書や収支内訳書が作成できるようになります。決算書や収支内訳の作成を手間だと感じている方には朗報ですね。
事業所得や不動産所得がある方は、「決算書・収支内訳書(+所得税)」を選択することで、青色申告決算書・収支内訳書を作成することができます。決算書・収支内訳書の作成後、引き続き所得税の申告書を作成することができます。
スマホでの入力方法は国税庁の「確定申告書等作成コーナー入力マニュアル」P.12~P.13に載っています。参考にするとよいでしょう。
昨年まではスマホで青色申告決算書や収支内訳書を作成することはできませんでしたので、新しく追加される機能ですね。かなり事務負担が軽減されるのではないでしょうか。
また、55万円の青色申告特別控除を受けている事業主が、確定申告書の提出期限までにe-Taxを使用して申告すると、青色申告特別控除が10万プラスされ65万円の控除を受けられます。うまく活用しましょう。
マイナポータルの登録で自動入力項目が拡大
マイナンバーカードが普及したおかげで、確定申告でもマイナポータル経由で、控除証明書などの必要書類のデータを一括取得して、各種申告書の該当項目へ自動入力する機能が追加されました。
2022年分の申告からは、1年分の医療費通知情報や公的年金等の源泉徴収票、国民年金保険料控除証明書もマイナポータルで連携されます。
マイナポータルを利用するにはマイナポータルサイトでの事前設定が必要です。事前設定は初回に設定すれば、次回からは原則として設定不要です。
事前設定しても、証明書等のデータをマイナポータルの連携により取得できるようになるまでに、数日かかることがあるようなので早めに設定しておくとよいでしょう。
まとめ
マイナンバーカードの普及によりe-TAXがますます便利になっています。スマホを利用した自動入力機能や各種の連携機能がアップしていていますので、うまく活用していきましょう。
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