<strong>ESG融資とは？ESGへの取り組みで融資が受けられることがある！具体的な金融商品も紹介します！！</strong>

環境課題に取り組む企業に融資する動きが進んでいます。それもそのはず、環境省が「グリーンファイナンスポータル」なるサイトを立ち上げESGに取り組む企業への地域金融を推進しているのです。

利益至上主義は昔の話となり、今では環境問題などに配慮しつつ利益もうみだしていかなければならない時代です。

この記事では、そもそもESGとはなにか、ESG金融とは、融資で評価される取り組みや具体的な金融商品をご紹介します。融資を検討する際の選択肢になるかもしれませんよ！

ESGとは
ESG融資とは
グリーンファイナンス
ESGへの取り組みで融資が受けられる金融商品
まとめ

ESGとは

ESGという言葉を耳にすることが増えています。しかし、その意味を詳しくは知らない方もいるのではないでしょうか。筆者も勤務先が取り組んでいなければ詳しく知ることもなかったことでしょう。　

ESGとは、英語の環境を意味する「Environment」、社会を意味する「Social」、企業統治を意味する「Governance」の頭文字で「イーエスジー」とよみます。

企業が継続して発展するためには環境や社会への貢献、企業統治が重要だとする観点です。

ESGに取り組むとは、環境や社会問題の解決を目指しながら、企業として中長期的に安定した成長と社会貢献をしていくことです。

ESGは短期的な利益を求めるものではありませんから、成果がでるまでに時間も資金も費やします。そのため中長期的で考えるのです。

ESGへの取り組みは、イメージアップだけでなく、企業の長期的な成長を支える経営基盤の強化につながるとされています。

ESGを考慮した経営を「ESG経営」といい、最近では金融機関の融資の要件になったり、投資家が企業分析する際にも重要な項目となっています。

ESG融資とは

融資においてもESGへの取り組みが評価される時代になっています。ESG融資は持続可能な社会を実現するための取り組みへの融資です。ESG融資は次の3種類があります。

グリーンローン：企業や自治体等が気候変動対策や再生可能エネルギーなどの環境分野への取り組みのための資金を調達する融資です。特定の目的以外に利用できません。

サステナビリティ・リンク・ローン：環境・社会面における企業の持続可能な経済活動の促進を目的としており、企業のSDGsやESG戦略目標の達成に応じて金利などが変動する融資です。特定の事業以外にも利用できます。

グリーンボンド：企業や地方自治体等が、気候変動対策や再生可能エネルギーなど、環境分野への取り組みに必要な資金を調達するために発行する債券です。資金はグリーン事業以外には利用できません。

再生可能エネルギーとは太陽光や風力などです。ESG融資は、ESGのなかでも環境を意味する「Environment」への取り組みを融資の要件にしていることが多いです。

グリーンファイナンス

グリーンファイナンスは環境省が進めるプロジェクトで、ESG金融拡大の鍵です。地域金融機関は地域の核として、地域の持続可能性の向上に資するESG地域金融の実践が期待されています。

特にファイナンス等の必要な支援や事業性評価において環境要素への組み込むなどが求められています。

2021年度の地域金融の支援先事例は次のようなものがあります。

●北都銀行
再エネ（風力）を軸とした地方創生に向けて～脱炭素社会実現へのマイルストーン～
●玉島信用金庫
カーボンニュートラルに向けた水島地区の2次産業の持続可能性の検討と支援体制構築に向けた研究
●米子信用金庫
再エネ普及による脱炭素社会の実現と地域経済の持続可能性向上に向けた取組
●京都銀行
地域における上場メーカー・サプライヤーが一体となったESG/SDGsの取組促進

詳しい取り組み事例は環境省の「ESG地域金融実践ガイド」で紹介されています。